会長挨拶

みなさまこんにちは。模擬国連京都研究会第30代会長を務めます、宮城呼生と申します。
私たち京都研究会は、設立以来30年間、この京都の地で模擬国連活動をつづけ、現在では約90名の会員を擁する大きな研究会となっています。京都大学、同志社大学、立命館大学の大学の学生を中心に構成され、法律学や政治学、国際関係学から経済学や医学まで様々な分野を専攻するメンバーが集まっています。メンバーそれぞれの個性があふれ、なおかつそれぞれが学びに対しまっすぐであるところは、当研究会の大きな特徴の一つをなしています。
模擬国連の活動は、国際会議をシミュレートするというその性質上、一定の時間をかけてじっくり取り組まなければなりません。そして、それは楽なことではありません。しかし、この活動に労力をかけて得られるものはとても大きいと私は考えています。この活動を通じて、論理的思考力など、社会に生かせる様々なスキルを身に付けられ、さらに目標にむかってともに取り組む仲間に出会うこともできるのです。
京都研究会での模擬国連活動はきっと大学生活をより充実したものにします。国際関係やディベートにご関心のある方も、大学生活で何かに全力で取り組んでみたい方も、心より歓迎いたします。ぜひ一度おこしください。研究会一同、心よりお待ちしております。
2023年度模擬国連京都研究会 第30代会長
立命館大学情報理工学部1年 宮城呼生
副会長挨拶

皆さんこんにちは。模擬国連京都研究会第30代副会長を務めます、川西爽登と申します。
私は村上春樹という作家が好きです。彼の言葉にこんなものがあります。『遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える。』私はこの言葉こそ、模擬国連を行う真髄だと思っています。
模擬国連とは、学生が各国の大使になりきり、実際の国連の会議を模擬(シュミレーション)する活動です。主に会議に向けて担当国のリサーチを行なって知識を深め、国際問題への理解や交渉術の深化を図ることを目的としています。
実際に国際社会で行われた会議を、もう一度学生によって行う意義は何だと思いますか? 私は、国際社会がとった行動を再考する機会を得ることだと考えています。
2022年に起こったロシアによるウクライナ侵攻では、安全保障理事会が機能不全に陥ったために起こった惨劇と言えます。国際社会がウクライナ情勢への懸念を強める中で、安全保障理事会が機能不全に陥った一因は、紛争の当事者であるロシア自身の拒否権によって安保理の決議案が否決されたことにあります。国連の限界が浮き彫りにされたとも言えるでしょう。
私たちが何かを疑う時、前提として「知る」ことが大切となります。逆説的に言えば、私たちは「知ること」でしか、何かを疑うきっかけを得ないのです。遠目で見て綺麗に見えるものでも、近づいてみればその実情は異なることも多々あるでしょう。模擬国連の存在意義は、その「きっかけ」を与えてくれるものだと考えています。
国際関係に興味がある方、国際問題を議論した方、大学でいろんな友人を作りたい方、他大学の学生と交流を深めたい方、どなたでも大歓迎です!是非足を運んでみてください。研究会一同、心よりお待ちしております。
2023年度模擬国連京都研究会 第30代副会長
同志社大学グローバル地域文化学部1年 川西爽登